日本一気軽な地方創生のための教育系MBA~金谷さん質問編~

~wantedly編~

~タイミー・SmartHR編~

前回記事をご覧になっていない方は上記のリンクをご参照ください。

5月16日(土)に開催されましたオンラインイベント『LX教育大学 日本一気軽な地方創生のための教育系MBA』に『複業先生』を運営する株式会社LXDESIGN代表の金谷 智をゲストに開催いたしました。

ビジネス無知識の私、まっきーと学ぶビジネスモデルの勉強会イベントです。

『ビジネスモデルを理解することでどんな効果があるのか』プロジェクトを運営する方必見です!

本記事は、イベントで出たQ&Aをまとめました。

(以下本文は登壇時の言葉をそのまま抜粋しております)

【Q&A】

Q.金谷さんと関わっている学生、若者に対して、どういう着眼点で何個も提案を投げたり、つなげたりしているのですか?

A.この子の才能が何で一番伸びるかを探していて。僕らのやってる事業とか、僕がやりたい正義ってよく言うけど、やりたい世界観の中でそれが伸びる事ってなんだろうみたいなのを考えて、数打ちまくってるって感じです。それで受け取れる受け取れないはその子のタイミングなんで、今回のイベントも「そういうのあったらいいけどね」スーッみたいなになる可能性もあったし。という感じかな。

Q.学芸大にいる中で、いつからビジネスモデルとかを理解し始めたのですか?教員養成にいるとそういうのを知る機会がなくて、ちゃんと知らないので聞きたいです。

A.大学時代2年生の時、初めて起業ごっこに巻き込まれるっていう日が1つ。

あと、4年生の時にアメリカのシリコンバレーに行ってるんですけど、その2つがでかかったですね。

1個目は普通に社会の中にある学校の先生以外の仕事とか活動が、何があるかを知らないことに気づいて愕然とする日があるじゃないですか。それで、よく学校の先生達が「私達、学校しか知らないんで」って言いながら次の瞬間に学ぼうとしない場面を見て、この人どうやって生きてくんだろうといつも思う。それに気づいてるんだったらさっさと学んだらいいのにっていつも思ってるからこそ、学びの機会に巻き込もうとしてはいるんですけど。

それに気づいたのは僕の場合は大学2年生だったんで、そこから学び始めたみたいな感じでした。学校教育にいると体系立てて学べる機会ってないから、ホリエモンっていう名前は知ってても、堀江さんっていったい何やってた人かを知ってる人って、あんまりいないのと一緒で。

中身をよくわかってない、解像度が低い状態が学校の先生にもあるんじゃないかって思って。それから始まって徐々に徐々にいろんな会社に出会ったりとか、気になり始めたのがきっかけです。例えば、不動産にマンションを借りるじゃないですか。その中には、マンションを売ってる人もいるし、借りる営業をしてる人もいるし、作ってる人もいるし…っていう感じで自分なりにマップを作れるようになっていって。

僕の場合は気になって調べ始めたっていう感じでした。逆にいうと、何をやれば学校の先生以外で僕にとって面白い仕事あるんだろう、みたいな視点もありました。自分がどんな仕事するかを知りたかったから、それを探してたって感じですかね。

Q.なんでいったん教員になったのですか?

A.はい。僕はちなみにおうちが学校の先生ばっかりなんで、学校の先生の働き方を変えるとか社会的な構造を変えるとか、社会的地位を日本で一番にするにはどうすればいいかとかを、自分がもし教員になったときに今の環境でやりたくないなって高校時代に思ってました。だから、なんかそういうのには興味があったんです。教員になりたいという憧れで教員になりたかったわけじゃなくて、どうやったらこの体制を変えれるのかというのに興味・関心がありました。

東京学芸大学って学校の先生になりたい子たちがいっぱい来る。しかも、小学校の先生になりたい子ってすごい純粋な気持ちで来ているケースが多い。「子供が好きだから小学校の先生になりたい」みたいな。そんな純粋な思いを持っている人を見て、僕は斜に構えてました。そんな甘いもんじゃないから、もっと大きい志持った方がいいよとか言って。当時を振り返って恥ずかしく思いますけど…(笑)

たまたまの家庭環境によって見えていた課題が全く違いました。両親はすごい頑張っているけれど、世の中的にはあんまりインパクトを出せていない感じがするし、みんながみんな、「学校の先生になりたい!」「羨ましい!」「最高!」っていうノリでもないし、なんなんだこれはと思っていました。

でも、教育ってもっと重要に位置付けられないといけないと思うんです。国家戦略とか。僕がもし学校の先生になるとしたら、もっといい環境になってほしいなっていう自分のエゴもあったので。というのがそもそも僕が持っていた教員に対するイメージです。

学校の先生になった理由は、当時杉並区の校長先生から「ひま?時間ある?」と突然電話がかかってきて、「はい、もちろんひまです!」とその時は答えて。「こうゆう仕事あるんだけど、やる?」と言われたので、「やります!」と言ってやる感じに。だから、始まりはドタバタでした。

そういえば、教員採用試験受けたことないですし。ちなみに教員採用試験の東京学芸大学の合格率九十何%ぐらいで、ほとんど落ちる人がいないらしくて。そんなみんな受かる試験を受けるとか、僕がやる必要ないとか斜に構えてた嫌な学生でした。

こんな理由で、当時は学校の先生に対してあんまり興味がなかったんです。それで、民間の会社に新卒で入って、そこで働いてたら電話がかかってきて…というのが勢いと流れ。もう少し厳密に話すと、シリコンバレーにいた時、Twitterとかインスタとかで、アプリだけで会社が大きくなっていくみたいなのを間近で見ていたのもあります。「いや、僕IT以外関係ない」って思ってたんですけど、たまたま一社目の会社がある上場している人材系の会社だったんです。そのインターネット関連の新規事業開発をやるということで入社しました。そこで何が起こったかというと、シリコンバレーから帰ってきて一発目の入社がそこで、ものすごいギャップがあるのを感じたんです。

シリコンバレーの3人のスタートアップと、日本の何百人いる一部上場企業の人材系の現場ってアナログ具合がすごくて。その時に思ったのが、会社がちゃんと伸びる時ってリアルな世界が巻き込まれていって、社会課題って解決されるんだなって。そこが医療系のスタートアップをする会社だったんですけど、医療領域でも業界が変わる時って、IT系のサービスとはいえ、リアルな人がこれだけ巻き込まれるんだって。病院とか医療現場が巻き込まれないと社会って変わらないことをそこで学びました。

僕は、学校改革とか学校教育改革とか言っているくせに、教員をやったことがないし、課題を見誤りそうだなってその時に思いました。それで、電話が来た時に「わかりました」って言ったっていう感じです。

実際やってみたら、学級経営は全然できないし、全然上手くいかないし…みたいな1年目を経験して、これは本気でやらないとさすがにいけないなと思った。それに気づいて、2・3年目は頑張った。っていう感じです。

だから、今回のプロジェクトとかも、いろいろな事例や取り組みをやっている人を知るといいんじゃないかなという話に繋がっています。

Q.例えば、学校現場で言ったら金谷さんはどういう企業とか事業に目をつけるんですか?

A.例えば、ビザスクさんとか平安保険とかを見たときに、「一体どういう風に成りたっているのか」っていうのに一応興味を持ちます。ただ、知識を持っていなければ興味を持てないから、いくつか知っている知識がないと、あれとどう違うのかとかを思えないんです

例えば、野球選手を1人も知らなかったら松井秀喜の打法に興味はない。野球をやっていなかったら、「松井さんのバットの握り方は、ここに小指がかかっていて~」とかを知らなくていいんです。なので、たくさんポイントを聞いていったりすると、ここの会社はここがユニークだと気づく事ができるようになります。だから、まず最初は興味のある企業からちょっとずつ広めていくって感じだと思います。

学校の先生になるときに、ビールの会社とかマンション会社の仕事の違いを知らないのはさすがにきついかな。「先生そういうの知らないから」って偉そうにいうのはダサいな。だからこれはちょっと勉強したほうがいい。という風に。どうやって成り立っているのか知らないよりは知ってるほうがいいというスタンスで徐々に増えていきました。

Q.金谷さん自身の仕事にコロナの影響はありますか?

A.今までは、オンラインで進路相談するイマドキっていうアプリの価値を見出せる人もいれば、「そんな未来がくればいいけど、そんなのはさすがに危なくないか」っていう風に断られたり、なにがどう危ないかもわからないから断ってるっていうのが普通でした。

だけど、コロナになってから、オンライン教育を文部科学省が各自治体に「やれ」と言っていて、やらないと自治体にレポート書かせるなどのペナルティを与えている。この現状ってやばくないですか?それで、学校が「オンライン教育やらなきゃ…!」となり、「あっ、そういえば進路相談がなんとかって言ってる奴がいたな」ってなっているけれど、その解像度も低いです。

「なにが出来るか分からないから断ってた」から、「やれと言われたからと言ってなにをしたらいいか分からない」って言うのが変わったことだと思います。

つまり、今まで必要性がわからなかった人が「必要性はわからないけど学ばないといけないな」って気持ちになってることが大きそうです。これは、いい影響なのでしょうか、それとも悪い影響なのでしょうか。

悪い影響で言うと、学校の先生が混乱の渦中にいるので、新しい提案はしづらいです。今までやってたことを詳しく説明して差し上げるとか、やってるけどいつもみたいに新しいことをどんどん持っていくのが僕たちの仕事だけど、さすがにちょっと様子をみようかなとなっている。スピードが上がってる部分と落ちている部分があると感じています。

Q.富山県庁と協働してやっていくために、どういう過程で信頼を得ましたか?

A.富山で、地道な活動を3年前くらいから通いながらずっとしてました。IT教育とかをほんとはやりたいけどやり方がわからなかったり、教材や知識がないという地元の塾で、小学生向けのアプリ開発教室みたいな物を一緒に運営してあげたり。高校でキャリア教育の授業をやったりだとかをしてました。

「これがなににつながるんだろう」って思いながらも「必要だからやるか…!」と思ってやりました。そうしたら、友達の増え方がすごくて。学校の先生や教育系の事業者、行政の人や全然違う飲食店の仲間、民宿やってる人とか…。多分、東京では出会えなかったなって思ういろんな仲間が増えてきていて、わからないですけど、そのコミュニティの広がりとかも県庁はみてくれているのかなとは思います。NHKに出していただいたりとか、新聞の一面に出してもらったりとかっていう色々な要素な気がします。

重要なのは自分が正義を感じるところだけをやり続ける事ができたって事だと思います。

大事なことは何かって言うと、あなたに向けて話すということ。こういう取り組みに出た人たちが、よくわからないけれど何かを仕掛けようとわざわざ参加していることや、「地方に良いことを仕掛けようとしている人たちがこんだけいるんだ」っていうのを見せれる事が、どれだけ富山県庁の職員の人にとってパワーになるか、ということ。富山県庁でうまく行った事が他の県庁に波及していくので、「こう言う事例を作ってアウトプットを出そうぜ」っていうようなことを、今日無理やりにでもみんなを巻き込めたらいいなって思ってて。アウトプットが出た後じゃないと、「やってよかった」っていう初めての経験ってできないと思うので。
タイミングとフィーリングっていうのは絶対にあると思います。興味ある人はまた来ていただけたら僕らとしては最高ですし、一緒に学ぶことができます。人の数だけ新しい可能性、そして、地域とプロジェクトがあるはずなので、是非一緒に盛り上がっていただけると嬉しいです。

教育業界特化型”複業”案件プラットフォーム”複業先生”

▼イベントのアーカイブはこちら
https://www.youtube.com/watch?v=AAcHYbNLtyo&t=37s

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