8月1日(土)に開催された高校生に送る“勇気”と“夢”の授業。
今回は富山県出身の車椅子フェンシング女子日本代表、河合紫乃さんから高校生の皆さんに4つの大切にしてほしいことをお話しいただきました。
目次
プロフィール
河合紫乃

・小学校から社会人まで17年間バドミントン一色、全国各地に大会や遠征で飛び回る生活を送る。
・高校では強豪チームに所属、社会人では実業団選手として日本リーグにも出場し活躍する。
・怪我のため手術を5回繰り返した結果、脳と脊髄の伝達の病気にかかり下肢不全麻痺がのこり歩行できなくなる。
・その後、車椅子フェンシングに出会い日本の育成選手となる。
<河合さんのSNS>
Twitter @shi_yan326
Facebook http://www.facebook.com/shino.kawai.39
instagram @coco_kawashino
夢や目標を持ってほしい
河合:皆さんに夢はありますか?私は幼いころから強い選手を見て、こんな人になりたいという憧れを抱いていました。とても負けず嫌いだったので、どんなにつらい練習も乗り越え、17年間バドミントンを続けてきました。しかし、病気を患い、自分の体が思うように動かなくなったとき、今の自分にできることは何なのか、また、そこで自分はどのようになりたいのかを真剣に考えるようになりました。皆さんにも、今、自分にはどんな夢があってそんな目標があるのか、また、その実現に向けて何をしなければいけないのかを逆算して追求していってもらいたいです。
第三者の意見を大切にしてほしい
河合:自分が何かを選択するときや困難に出くわした時は積極的に他の人の意見を聞くようにしてください。そうすれば自分一人では気づけなかったことに気づけたり、新たな視点からアドバイスをもらったりすることができます。自分の夢に向かって真剣に努力していれば、自然と多くの人が応援してくれるようになるはずです。
自分の人生は自分で決めて歩んでほしい
河合:自分の人生は自分で決めて前に進むようにしてください。どんな状況であっても、自分で決めたことであれば責任をもってやり遂げることができます。また、時には自分の選択に反対されることがあるかもしれませんが、誰が何を言おうと自分が決めたからにはその道に進むという気持ちで突き進んでください。人生は一度しかありません。皆さんには自分の進みたいように、生きたいように生きてほしいと思います。
積極的に周りの人に頼ってほしい
河合:何か困ったことがあるときは周りの人に頼るようにしましょう。皆さんの周りには皆さんを応援し、支えてくれる家族や仲間がいるはずです。自分一人で抱え込んで解決しようと思わず、助けを求めましょう!
河合選手はこの会を通して、何度も「絶対叶えたいという強い信念は忘れないで欲しい。」「自分の夢は自分にしか叶えられない。」「自分を信じてほしい。」と仰っていました。
どんな環境やきっかけに身を置いていても、実際にそこで何かを選択をし、前に進んでいくのは紛れもない自分自身です。自分の意思を大切にし、まっすぐに進んでいかなければならないのだと強く感じました。
これらの考え方はスポーツだけではなく、日常生活や勉強など、どの分野においても言えることばかりです。自分の将来に真剣に向き合う高校生の皆さんにとって、とても有意義な時間になったのではないかと感じました。