毎月、教育業界のアップデートに向けてお取り組みをされているあらゆるジャンルのゲストをお迎えし、先進的な取り組みとその思いについてお話していただいている複業先生ナイト。
今月は都内私立高校の社会科教諭で”起業塾”という高校生の起業教育を実践されている北澤先生をお迎えし、『業界最先端!?”複業先生”と挑む私立高校”起業教育”』をテーマにお話していただきました。

<ゲスト情報> 北澤 壮太(きたざわ そうた) 1989年、青森県つがる市生まれ。 都内私立高校 社会科主任 起業塾主任 大学卒業後、民間企業に就職し、人事部として人材育成に携わる。26歳で教員に転身し、現在の学校へ。全国初の高校生版MBAプログラム「起業塾」の企画運営や、探究型研修旅行「PBLツアー」の立ち上げなど、様々な学校改革を実践。また、本業の傍ら、複業として起業支援のコンサルを行う。“学校の先生”を魅力的な職業にするべく、学校の先生のパラレルキャリア、セカンドキャリアの推進に向けても活動中。
“起業塾”とは
”起業塾”は高校3年間で生徒たちに”起業”を体験してもらうプログラムです。探究教育の一環として、仮説検証のPDCAサイクルを回しながら、課題発見力や課題解決能力を養うキャリア教育プログラムの一つです。
“起業塾”と”複業先生”
起業塾では3年生になると実際に自分でビジネスモデルを考えていきます。これまで学校では実際にプロのコンサルタントに生徒たちのビジネスモデルを壁打ちしていました。ですが、やはり実際に起業の経験がある方や生徒が考えるビジネスモデルと似たビジネスモデルで実際に事業をされている方に壁打ちさせていただける機会をつくって、”ホンモノに触れて欲しい”という思いがずっとありました。
先日、”複業先生”で実際に、地方創生に関するビジネスモデルを考える生徒が金谷さんに壁打ちさせていただきました。生徒自身は実際に起業家を前にして壁打ちさせてもらえたという経験で少し自信がつき、学ぶことも多くあったと話していました。”複業先生”によって生徒自身が、”ホンモノに触れる”という経験をできたことがとてもよかったと思います。
先生の役割は”ティーチング”から”コーチング”へ
僕が先生として意識していることは生徒たちの”架け橋”になることです。”社会に開かれた教育”を考える上でも、これから求められる教員の役割はティーチングよりもコーチングだと思っています。僕は生徒に一番近い存在として社会で活躍するホンモノに触れさせるために生徒と社会をつなげる役割が自分にあると思っています。
“ホンモノに触れる”ことで生徒と社会を繋ぎ、生徒の選択肢を広げる。起業教育を通して、生徒たちと社会を繋ぐ活動をしている北澤先生の熱い思いを私たちも今回とても感じました。より多くの方が学校や生徒たちに関わることで1人でも多くの生徒に未来が広がる機会を提供していきたいです。