「憧れのあの仕事、生の話をきいてみたい!」複業先生による職業講話を行いました(静岡県・下田東中学校 2021年3月)

こんにちは、”複業先生”の運営チームの菅家です。先日、下田東中学校で行われた「複業先生✖️職業講話」の模様をお伝えします。

今回の複業先生授業の参加者は、下田東中学校の2年生の皆さん。生徒が本当に興味がある職業について知ってもらいたい、という思いから事前に生徒さんにアンケートを実施し、話を聞いてみたい職業についてリサーチをしていただきました。そして、特に希望が多かった「声優」「テーマパークアトラクションキャスト」「インフルエンサー」「スポーツビジネス関係者」の4名をお呼びし、2日間の「複業先生✖️職業講話」を実施いたしました。

複業先生のプロフィール

谷口悠さん(声優)
こちら からプロフィールをご覧いただけます。

渡邊真未さんテーマパークアトラクションキャスト

早稲田大学英文学専攻
幼少期、4年間をアメリカのイリノイ州で過ごす。現在はICYEJapan長期インターン生として活動。とにかくディズニーとダンスが好き!!

大場 由太さん(スポーツビジネス)

SOLTILO UGANDA Ltd./Managing Director
SOLTILO Bright Stars FC/
General Manager
東アフリカのウガンダ共和国にて、一部リーグ所属プロサッカークラブ『SOLTILO Bright Stars FC』を運営。
1992年富山県富山市生まれ。国立富山高等専門学校を卒業後、JICA青年海外協力隊(職種:バスケットボール)としてモンゴルに派遣。
帰国後はJICA国内スタッフとして2年半の勤務を経て、2018年10月より現職に就く。サッカークラブの運営を通して、アフリカの子どもたちに夢や希望を与え続けることをミッションに掲げ、日本とウガンダを往復しながら活動中。

阿辻香子さん(インフルエンサー)

日・中・英のトライリンガル。人生の半分以上が海外で、特に台湾移住以降暇があれば近辺(たまに遠方)の国々を旅行しています。日本では中学時代に不登校児だったため、不登校児と親御さんの支援にも興味があります。たまに台北のローカルラグビーチームのカメラマンをしています。
【経歴】
1986年大阪府生まれ。(34歳)
16歳まで日本で育つ。
・高校2年生よりニュージーランドへ留学
・クライストチャーチ工科大学 ホスピタリティ学科卒
・仕事などを経て、計10年ニュージーランド滞在
・2013年に台湾移住
・台湾大学付属の語学学校に9ヶ月通い中国語(マンダリン)を習得
・台北市の日系企業にて5年間勤務
・2019年ラグビーワルドカップ サモア代表チーム チーム通訳
・2020年より本格的に台湾ブロガー・YouTuberとして活躍中

タイムテーブル

10:30-11:20  Zoomを繋いでの音声確認
10:40-11:20  講演会①(質疑応答含む)
11:20-11:30  休憩
11:40-12:20  講演会②(質疑応答含む)

授業の様子

授業では、それぞれの複業先生がスライドなどを用意して、自分の職業の概要やその職業を選んだきっかけ、やりがいなどについてお話していただきました。

一方通行の講演になってしまわないよう、積極的に生徒さんに話しかけたり、クイズやワークを行ったり、生徒さん同士で話し合う機会などを挟んでいただいたので、とても和気あいあいとした雰囲気の授業になりました。質疑応答でもあっという間に時間がなくなってしまうほど、たくさんの質問が出て、大いに盛り上がる授業でした!

声優・谷口悠さんの授業

<講演会で話していただいた内容>

  • 声優になるには
  • 一つの役に対して200〜300人くらいが応募する厳しい世界であること、声優の収入
  • 声優として気をつけていること・お芝居のコツ など

<生徒さんからの質問内容>

  • 今後やってみたいキャラ設定
  • 部活で参考になったこと
  • 自分が得意としているキャラクター
  • 一番最近のアニメではどんな役をやったのか?  など

生徒さんの多くがアニメ好きということもあり、最初から生徒さんは興味深々。声優のなり方や仕事の受注の仕方、収入などについて赤裸々に語っていただいた後、谷口さんのアイディアで、生徒さんに参加していただいてのワークショップも行いました。

実際に生徒さんに場面を想像してもらってセリフを言ってもらったり、はたまたセリフからどんなシーンかを想像した上で演技をしてもらい、会場は笑いに包まれ、大盛り上がり!谷口さんの「お芝居にうまい下手はない。その場にあっているかがポイント」という言葉に、生徒さんも感銘を受けている様子でした。

最後に、芸能界の変化などに触れていただいた上で、やりたいことを突き詰めることの大事さ、いい意味で「自分勝手になることの必要性」などを熱く語っていただきました。周りの人の目を気にしながら自分の時間を無駄にするくらいなら、嫌われても別に自分に大きな影響はないというくらいの楽観さで、自分の好きなことに没頭する時間を大事にしよう、というメッセージに生徒さんの目も輝いていました。

人気テーマパークアトラクションキャスト・渡邊さんの授業

<講演会で話していただいた内容>

  • テーマパークに存在する職種や職務
  • テーマパークで働いてよかったこと・大変だったこと
  • なぜその職業についたのか

<生徒さんからの質問>

  • アトラクションの待ち時間で一番長かったのは?
  • おすすめのアトラクションは?
  • テーマパークで人気の食べ物とは?
  • テーマパークで働いていた時のエピソードで心に残っていること

幼い頃からテーマパークに何度も通っていたという渡邊さん。そのテーマパークに何度も行ったことがある生徒も多く、アトラクションの名前が出ると、うんうんと嬉しそうにうなづいている生徒さんもいました。

キラキラしたイメージとは裏腹に、短期間で多くのことを覚えなければならなかったり、新人でもベテランと同様のサービスを求められたり、の炎天下や雪の降る真冬日でも長時間働き続けなければならないなど、大変な一面もあるテーマパーク職員。お客様の期待も高いからこそ、求められるサービスのレベルが高く、そこに苦労されたということも。
でも、ダンサーを目指す友達や、4つのアルバイトを掛け持ちする友達といった個性あふれる仲間に出会うことができたり、世界で一番人の笑顔を見ることができるなど、苦労以上に得ることが多いことが伝わってきました。

特に、いつかはテーマパークで働きたいと思いながら実行にうつせず、結局コロナの関係でその夢が叶わなかった友人のエピソードを紹介していただきながら、「いつか、と思ってやりたいことを先延ばしにしていると、思わぬところで計画が狂って思い通り行かないことがある。ぜひやりたいことはどんどん実行してほしい」というメッセージには、生徒さんたちも大いに背中を押された様子でした。

スポーツビジネス・大場さんの授業

<講演会で話していただいた内容>

  • スポーツビジネスに携わることになったきっかけ
  • 高校時代・大学時代のエピソード
  • JICAのプログラムでモンゴルにボランティアに行った経験
  • ウガンダの現状と現地での生活
  • SOLTILOの理念と活動内容
  • スポーツとは?スポーツビジネスの本質について

<生徒さんからの質問>

  • スポーツビジネスに進んだきっかけとは?
  • なぜ高校時代にヒッチハイクをしようと思ったのか?

「スポーツビジネスに関わる」というと「スポーツ選手になる」というイメージがどうしても強いもの。しかしながら、ボランティアとしてスポーツを教える、海外チームのゼネラルマネージャーとして運営に関わる、慈善団体でスポーツを通じて子供たちの教育に関わる、などスポーツに関わる仕事は非常にたくさんあり、アイディアの数だけ可能性があることを教えていただいた授業でした。

大場さんからは、高校時代に他の人と違うことがしたいと思って日本を回るヒッチハイクに出かけたことや、東日本大震災でボランティアをしたことで社会貢献をする意義とやりがいに気づいたこと、ウガンダに来てサッカーというスポーツを知らない人がいる状況に驚いたことなど、様々なエピソードを紹介していただきました。

また、実際にワークという形で「スポーツの語源とは?その本当の意味とは?」「スポーツ×靴・スポーツ×食べ物だったら、どんなビジネスが生まれる?」など、協働学習的に生徒さんに積極的に考えてもらう機会がたくさんあり、活発に意見交換が行われる講演会になりました。

「スポーツは家族と同じ。なくてはならないもの。どんなにAIや機械化が進んでも、スポーツはなくならない。敵が味方になる、非常に面白い業界だ」という大場さん独自の考え方には、多くの生徒が深く共感するように、何度もうなづいていました。
⬇︎大場さんのインタビュー記事を掲載しております。
http://shokuinshitsu-kakumei.me/interview-fukugyousensei-seikougakuin-oobasan/

インフルエンサー&通訳・阿辻香子(Coco)さんの授業

<講演会で話していただいた内容>

  • インフルエンサーとは?
  • インフルエンサーのお金の稼ぎ方
  • インフルエンサーになってよかったこと
  • 2019年に行われたラグビーのW杯で帯同通訳をした経験

<生徒さんからの質問>

  • 今でもサモア代表の人と連絡をとっているのか?
  • 台湾に住もうと思ったきっかけは?
  • 効率の良い英単語の覚え方は?
  • インフルエンサーになろうと思ったきっかけは?

最後の登壇者は、台湾でインフルエンサーをされているCocoさんこと、阿辻香子さん。高校生の時からニュージーランドに留学し、日中英の3カ国語を駆使して、海外で十数年生活されてきた方です。
インフルエンサーと一口に言っても、ブロガー、YouTuber、インスタグラマーなど様々な種類がある中、そうした人がどのようにお金を稼いでいるのかというインフルエンサーの裏事情などを詳しく教えていただきました。実際にブロガーとして「幸せボンビーガール」の取材を受けた経験や、その後ブレークした時のエピソードなどもご紹介していただき、どうやったらインフルエンサーになれるかを実感してもらえる授業となりました。

また、通訳でサモアチームの通訳をされていた経験もあり、その時の大変だったことや、感動したエピソードなども話していただき、職業・国境・言語の壁を越えて、自由に生きる楽しさを教えていただきました。

特に、海外に出ると日本とは価値観が違うことにも触れ、「日本では、我慢して頑張るのが偉いと思われているけれど、それは海外では普通じゃない。嫌なことがあったら逃げてしまってOK。人生一回しかないのだから、楽しまなきゃ損だよ!」という言葉と、Cocoさんのキラキラした笑顔に、生徒たちも大きく元気付けられた様子でした。

⬇︎Cocoさんのインタビュー記事を掲載しております。
http://shokuinshitsu-kakumei.me/interview-fukugyosensei-cocosan/

<生徒さんの感想>

<コーディネーターより>

今回、様々な職業の複業先生に登壇いただきましたが、それぞれが独自の人生・価値観・理念を持って、それぞれが違った形で輝いている姿がとても印象的でした。

「中学生でキャリア教育なんて早すぎない?」と思われる方もいるかもしれませんが、生徒が主体的にキャリアを選択できるようになるためには、できるだけたくさんの職業の方に会うことが欠かせません。今回、4コマという限られた時間ではありましたが、「人生ってこんなにいろんな選択肢があっていいんだ!」「可能性は無限大なんだ!」ということが、少しでも生徒さんに伝わっていれば本望です。

この度ご協力をいただきました複業先生の皆様、下田東中学校の教員・生徒の皆様に心から感謝申し上げます。

“複業先生”を通じて、新しい学びを体感してみませんか!

▼教育業界特化型”複業”案件プラットフォーム”複業先生”

▼日経新聞にて、特集いただきました

▼富山テレビ特集 高校生のための”社会を変えたい人になる”授業

▼高校でのオンライン授業実施レポート

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