「中高生の壁を少しでも低く!」高校生SDGs未来会議開催

5月24日(日)に開催した高校生SDGs未来会議。第1回目となる今回は弊社代表金谷、来年の9月から教員にお勤めになる吉田昌平様、旅行会社にお勤めの玉田勝司様に「SDGs初心者の高校生のために」をテーマにゲストの御三方にお話ししていただきました。

1人目のゲストスピーカーである吉田さんにはSDGsを知ったきっかけ、SDGsがなぜ今必要なのかを「環境問題」と吉田さんの専攻である「心理学」の観点からお話ししていただきました。


          
  吉田昌平
  上智大学心理学科卒。学生時代は学生団体を立ち上げ活動。
  卒業後、個人で2年間カウンセリング・コーチング、AO講師、心理学の
  講演を実施。
  その後、人材系スタートアップを経て、人事・採用、外資系大手などの
  人事コンサルティング支援に従事。今では教育系中小企業へのコンサル
  ティング支援を行っている。
  心理学を学生や社会人に教える団体「Glial」に勤務。
  https://www.facebook.com/Glial-446335995785320
  地方創生をカードゲームで考える「SDGs de  地方創生」を使った研修
  も行っている。
  https://sdgslocal.jp/
  地方大学への講演やキャリア教育支援を通じ、東京と地方の教育・就職格差
  の存在に疑問を持つ。
  来年9月から教員として勤務予定。


SDGSを知った経緯

吉田:SDGs自体は「グッドデザイン賞」を取ったカードゲームの製作会社で人事をやってた時に知りました。

僕、元々地元に心理学の講演を行ってまして、その時に東京の学生と地方の学生であまりにも情報格差が激しいことが分かったんですね。そこで自分にも何かできることはないかと「地方創生」にも興味を持ちました。

また実際にコンサルティングをやっていた時に企業からSDGsについての相談が多く、「地方創生」×「企業」で何か出来そうだと思い、資格を取得したり、SDGsについて勉強するようになりました。

SDGSが今必要な理由①

吉田:まずは環境の観点から話しますね。
皆さんはポテトチップスがインドネシアやマレーシアの環境を思いっきり破壊しているかもしれないことを知っていますか?

ポテトチップスには「パーマ油」という植物油が使われています。このパーマ油、世界では6000万トン~7000万トン消費されています。さらに、人口のの急激に伴い10年後には生産量は3倍にもなるとも予想されてます。

その結果、生産量の90%を占めるインドネシアやマレーシアはパーマ油畑をつくるために森林伐採を進めていきます。この30年で半分以下の森になってしまいました。動物の住処がなくなり、生態系も崩れ始めます。餌を求め畑に来た動物を殺し、絶滅に拍車をかけるのです。
またパーマ油の生産者の40%が家族経営のため12歳以下の子供に20㎏以上あるアブラヤシを毎日運ばせる、移民を無理やり強制的に働かせることが当たり前のように行われています。

SDGSが今必要な理由②

吉田:次に心理学の観点から話しますね。
相手の敵に対して協力することが減ってしまう「集団間バイアス」という心理があります。これが発展すると戦争にも繋がってしまいます。

この集団間バイアス。「シェリフのサマーキャンプ実験」によって減らせることがわかってます。
実験内容は10歳~11歳の少年たちを2つのグループに分けてお互いを敵対するような状況を作り出します。その後グループの対抗戦の後に2つのグループが協力しないと解決できないような作業を設定すると、それまであった敵対心が消えお互いを仲間として認め合うようになったのです。

要は人間は振り分けられるだけで喧嘩しやすくなるが、何かしら当事者意識をもてるようにSDGsのような共通の目標があると協力しやすくなります
SDGsっていうには人間の世界をより良くするためには結構いいものだと思います。


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